- 投稿日:2018年1月31日
- (最終更新:2018年5月12日)
※免責事項
可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、この記事の内容はあくまで私見です。
万が一内容に誤りがあったとしても、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いかねますのでご了承ください。
体調に異変を感じた場合は、当ブログの情報や自己判断ではなく、医療機関を受診するようにしてください。

\この記事は私が書きました/
股関節は、人体の中で一番大きい関節です。
頭・首・肩・上肢・胴体・骨盤などの
上半身の重みを受け止めています。
股関節は骨盤と繋がっていて
骨盤は脊柱(頸椎・胸椎・腰椎)と繋がっているので
体のどこかに歪みがあると
股関節にも負担をかけることになります。
股関節の痛みの原因は、股関節にあるのではなく
他の所にあることが多いので
痛みを改善するには全身の調整が必要なんです!
さらに、股関節は大きな動きをする関節で
全身の要でもあります。
そのため、股関節にはたくさんの筋肉がついています(*‘∀‘)
股関節に起こる症状
この股関節に起こる初期症状としては、動かすと
ポキッ・コツン・ゴリゴリ
と音がしたり、引っかかるような違和感があります。
痛みがないものが多いですが
これを繰り返していると骨と腱がこすれて
引っかかっている部分が炎症を起こす場合があり
痛みが起きるというわけです(; ・`д・´)
そうなると
・股関節が外れるような感覚がある
・足を動かすと、お尻や
鼠経部(そけいぶ、足の付け根)が痛い
・股関節の動きが悪くなる
・大きく動かすと痛い
・イスに深く、真っすぐ座れない
・歩いてるとだんだん痛い、激痛が走る
・寝返りを打つと痛い
などという症状があります。
股関節に痛みが出る原因は様々あり、大きく言うと
・骨盤の歪み
・股関節の骨の変形
骨の変形には先天性(生まれ持ったもの)と
後天性(生まれた後のもの)があります
股関節に症状が出ると、そこだけでなく
・膝痛
・足のむくみ
・腰痛
・肩こり
・頭痛
などの症状も引きおこる場合
もしくは症状が強くなる場合があります。
股関節の筋肉
そんな関節の土台となっている股関節は
骨、関節包、靭帯で出来ていて動きは複雑です(。-`ω-)
そして股関節は、22本の筋肉で支えられていて
大きな衝撃を吸収して
軟骨や骨を守る働きをしながら体重を支えて
色んな方向に動かすことができる球関節です(/・へ・)/
この22本の筋肉に問題がなければ
飛んだり、走ったりなどの大きな衝撃を受けたとしても
22本の筋肉が衝撃を吸収してくれるので
軟骨や骨を痛めることがありません(`・ω・´)
では22本の中でどの筋肉が
どのような働きをしているのか
簡単にご紹介していきます!
腸腰筋(3本の筋肉)
- 腸骨筋(ちょうこつきん)
- 大腰筋(だいようきん)
- 小腰筋(しょうようきん)
この3つは股関節を屈伸させる働きをします。
腹腔(ふくこう)の後ろにあり
脊柱を前屈させる働きもあるので
「深腹筋」と呼ばれることもあります。
腸腰筋は、ハムストリングとの主な拮抗筋(きっこうきん)で運動能力と深い関りがある筋肉群です。
主な動作→歩くときに大腿を持ち上げて足を前に振り出す動き
内転筋群(5本の筋肉)
- 恥骨筋(ちこつきん)
- 短内転筋(たんないてんきん)
- 長内転筋(ちょうないてんきん)
- 大内転筋(だいないてんきん)
- 薄筋(はっきん)
この5つは両足を閉じる時に使う筋肉です。
体の重心を内側に引き寄せ、動作を安定させます。
内転筋が硬いと→体が硬い(開脚、前屈が辛い)
内転筋が弱いと→O脚になる。座っている時、自然に膝が開いてしまう。
外転筋群(3本の筋肉)
- 中殿筋(ちゅうでんきん)
- 小殿筋(しょうでんきん)
- 大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)
この3つは股関節を外転(外向きに動かす)
する時に使う筋肉です。
重心が外側にずれた時にその力を抑える働きや
歩いてる時など身体が横に揺れないように
支えてくれる働きをしています。
大殿筋
これはお尻の大きな筋肉で
力を入れると盛り上がって硬くなります。
屈曲(折れまがっている状態)した股関節を
元に戻す働き(伸展。のび広がっている状態)をします。
背中を伸ばす働きもあります。
深層外旋筋
- 梨状筋(りじょうきん)
- 上双子筋(じょうそうしきん)
- 下双子筋(かそうしきん)
- 大腿方形筋(だいたいほうけいきん)
- 内閉鎖筋(ないへいさきん)
- 外閉鎖筋(がいへいさきん)
この6つは股関節を外旋させる時に使う筋肉です。
脚を床に着いた時に、大腿骨をしっかり押し付けて
股関節の衝撃を吸収してくれます。
この筋肉は、股関節を脱臼を予防する働きがあります。
※外旋筋群に問題があると・・・?
右と左のお尻の大きさに差が出ます。
伏臥位(うつ伏せ)の時に踵に左右差が出ます。
大腿四頭筋
- 大腿直筋(だいたいちょくきん)
- 外側広筋(がいそくこうきん)
- 内側広筋(ないそくこうきん)
- 中間広筋(ちゅうかんこうきん)
この筋肉は股関節を曲げる働きと
主に膝関節を伸ばす働きがあります。
※膝に痛みがある時
股関節に炎症が起こると、痛みは大腿直筋に広がり
膝のお皿の下が痛くなります。
なので、膝の痛みを訴える方の原因は膝だけではなく
股関節からくる関連痛の場合があります。
反対に、股関節の痛みも膝が原因している場合があります。
原因は症状が出ている所だけではありません。
その為全身の検査が必要です(`・ω・´)ゞ
ハムストリング
- 大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
- 半膜様筋(はんまくようきん)
- 半腱様筋(はんけんようきん)
この3つの筋肉を合わせてハムストリングと言います。
ハムストリングは足の後面にあります。
ハムストリングが痛むと、大腿の裏側が痛みます。
この痛みは「坐骨神経痛」に似ていて
坐骨神経痛と診断される場合があります。
この筋肉の始点が坐骨から、終点が膝の内側と外側なので
お尻が痛くなったり
膝関節の内側や外側が痛むこともあります。
※この時、特に膝関節の内側が痛む時は
ハムストリングに問題があります。
大腿直筋もハムストリングも膝を守る働きをしてます。
股関節より上部に始点があるので
この筋肉に問題が起こると
股関節に悪影響を与えます(´・ω・`)
股関節の正常な状態とは
股関節を正常に動かすためには必要なことは
・腰や骨盤が正しい位置にある
・股関節が正しい動きしている
・体重を支える筋力がしっかりしている
この3点です。
筋肉を鍛える
腰や骨盤、股関節を支えて、動かしているのは筋肉です。
そして股関節を支える筋力は
自宅でも簡単に鍛えることができます。
足上げ運動
足を交互に、股関節を90度以上上げます。
この時、頭や腕は出来るだけ動かさないでください。
なので壁や棚を持って、身体が揺れないように
真っすぐ行うのがポイントです。
鏡を見ながら、身体が動いていないか
確認しながら行うと良いですね。
背筋を伸ばして、斜め上を見て行います。
ここで顎をしっかり上げるように意識しましょう。
足をまっすぐ上げられているかどうかも
重要になってきます(`・ω・´)
・目標回数は1日に200回です。
最初にいきなりはキツイと思うので
「1日に50回くらいから」など
出来る範囲から行ってください。
・この回数は1日のトータル回数なので
朝・昼・夜と分けて大丈夫です。
・痛みが出る場合は無理をしないでくださいね。
悪化してしまう可能性があります。
・疲れてくると足を「パタンっ」と下ろしてしましがちです。
そうすると、足の裏や膝、腰に負担がかかり
痛めてしまう場合があります。
足はゆっくり下ろしてください。
この運動は、腸腰筋の中の「大腰筋」を鍛える運動です。
骨盤を支えている大腰筋を鍛えることで
身体が歪みにくくなります(*^_^*)
身体が歪みにくくなると
痛みや歪みの再発・防止になります。
どこでも簡単に出来るので、とてもお勧めです(`・ω・´)ゞ
まとめ
股関節が痛い方は、股関節周りの筋肉が硬くなっているため
関節の動きが制限されて
正しい働きがしにくくなったり
痛みが出たりします(´・ω・`)
最初は辛いかもしれませんが
回数が少なくても毎日することで
筋肉の緊張がとれて柔らかくなり
筋力もついてくるので骨盤が安定しやすくなります(*^^*)
そうすると筋肉は緩んでいくので、毎日行うのが大事ですね。
股関節はこのように、重要な働きをたくさん行っています。
その為にたくさんの筋肉がついていて
その筋肉によって
働きも違えば、処置の仕方も違います。
なので股関節が痛い場合は
一度病院へ行ってどこがどういう風になっているのか
自分で理解してから正しい処置をすると良いですね。
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