- 投稿日:2017年12月31日
- (最終更新:2018年5月30日)
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可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、この記事の内容はあくまで私見です。
万が一内容に誤りがあったとしても、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いかねますのでご了承ください。
体調に異変を感じた場合は、当ブログの情報や自己判断ではなく、医療機関を受診するようにしてください。

\この記事は私が書きました/
急に痛み出して
「私の膝って何が原因なの?」と
処置に困る方ってとても多いんですね。
今回は膝の痛みを作り出す
膝の靭帯について詳しくお話ししていきましょう!
知っておきたい膝靭帯について
膝を痛めたときに、疑うべく4つの靭帯と
スポーツによる影響で問題がおこりやす2つの靭帯を
ご紹介しておきます。
靭帯とは、骨と骨を繋ぎ合わせて関節がずれないように
保護してくれているものです。
これらの靭帯に損傷・炎症・断裂などが起こると
膝関節の安定性を失い、歩行や日常生活、運動などに支障をきたします。
①前十字靭帯とは
機能と特徴について
膝の上下の骨を繋ぐポイント。膝が前後に揺れることを
防ぎ安定性を保ってくれるところです。
おもな機能は脛骨が前の方にずれて
飛び出そうとする動きを防いでくれます。
損傷時には「膝が抜ける」という感覚や
「ブチ」「バチ」といった間接に音が聞こえてくる方もいます。
一時的に治まった後は、運動などの急停止や方向を変えるときに
ぐらつきが出たり、人によっては
突然「ガクッと」崩れ落ちる特徴があります。
接触型・非接触型について
●接触型とは…
膝にものがぶつかったり、その衝撃で
靭帯が損傷するもので、スポーツなどでボールや人同士の接触。
他にも事故の影響で靭帯が伸びたりします。
●非接触型とは…
運動によダッシュからの急ストップ。方向転換やジャンプなどの
反復運動で疲労が蓄積して靭帯を痛め、炎症を起こすことがあります。
一般的な療法
靭帯というのは、医学的に考えれば
切れてしまうと再生が難しいと言われています。
その場合は”手術”を勧められます。膝周りの腱を一部切り取り
再建させる手術がおもになります。
②後十字靭帯とは
機能と特徴について
後十字靭帯は、前十字靭帯とバッテンみたいに
クロスする形でついている靭帯。
前十字靭帯と一緒で、前後に揺れるのを防ぎ安定感を確保します。
おもな機能としては、脛骨が後ろにずれようとする
動きを防ぎます。
後十字は、善住寺とは違い、靭帯が太くて怪我のしにくいポイントです。
怪我の頻度や靭帯損傷の症例は少ないですが
まれに、前十字靭帯の損傷と同時に起こる場合もあります。
見分け方
・関節内に血液がたまり、腫れる
・膝の可動域(動く範囲)が狭くなり動きにくくなる
・体育座りをした時、脛骨が後方にズレているように見える
損傷・断裂・炎症時の特徴
・膝から地面に落ちた(段差などの落下・)
・ひざ下の前面を蹴られる(サッカーや格闘技に多い)
・膝は動く範囲を超えた時(通常曲がらない位置まで伸びた、曲がった)
・事故による衝突で突然膝が曲がった時
一般的な療法
膝関節を、ギプス・サポーター、テーピングになどで固定させて
病院での診察では、安静勧められるケースが多いです。
前十字靭帯と同様に、靭帯に断裂が認められた場合、手術による
療法でその後リハビリを行うケースが一般的です。
③膝内側側副靭帯
機能と特徴について
膝の内側にある靭帯で
大腿骨と脛骨を結び、膝の左右へのずれを防いでくれます。
膝の外側から、うちの方へ強い衝撃や負担がかかると
膝の内側側副靭帯が伸びてきて強く引っ張られると損傷します。
特に球技(バスケ、バレーボール・サッカーなど)に多くみられる症状で
半月板損傷と同時に合併症を起こすこともあります。
見分け方
・膝を外側にひねる動作をした時、靭帯の損傷や炎症が強いと
痛みの度合いも強くなります。
・膝関節内側に腫れを確認できます。
・非接触型として、急激方向転換を行ったときの動作でも確認できます。
一般的な療法
Rest(安静)…幹部を動かさず、できるだけ膝に重心がかからないように
Ice(冷却)…安静な状態で、患部をアイシングします
Compression(圧迫)…痛めた膝を、包帯などで撒いて圧迫してください。
この時急性の症状で腫れる前に行うと靭帯の炎症を抑える事に効果的です。
Elevation(拳上)…安静、冷却、圧迫のあと、腫れた膝の幹部を座布団などで上げてください(下図が例です。
これらの処置をRICE療法といいます。
RICE療法を行ったうえで、ギプスやサポーターで膝関節を固定
安静にしてもらうのが一般的な療法です。
※複数の靭帯が切れて損傷し合併症を起こしたり
靭帯が完全に切れている場合にがぎっては手術を
勧められることもあります。
④膝外側側副靭帯
機能と症状について
膝の外側を覆いかぶさっている靭帯で、膝の両側の安定を
確保する役割を持っています。
膝の内側から外側にかけて強い衝撃を受けたり
外側側副靭帯を引っ張られたりすることで損傷します。
膝外側側副靭帯損傷が単独で起きる事は珍しく
後十字靭帯損傷、半月板損傷と一緒に合併症を起こすことが多いです。
一般的な療法
先ほど説明したRICE療法を行い、膝関節をギプスやサポーターで
固定して安静しておくことが基本になります。
同じく靭帯の損傷が酷い場合や靭帯断裂が起きている場合は
手術を勧められます。
靭帯を痛めない為の予防
前十字靭帯、後十字靭帯、膝内側側副靭帯、膝外側側副靭帯の
この4つの症例と療法をお伝えしました。
しかし、これらの症状も日常生活のケアを
怠らなければ膝靭帯を守る事ができますし
これから何とかしたい方も改善を期待できますのでぜひ試してください!
膝の正しい使い方について
膝の靭帯を痛めやすい方は、膝の痛みが起きやすい様な
足の使い方をしている事が多いです。
●膝頭の方向と足先中指の方向を合わせた屈伸運動をする
下図のような形
走るときの靭帯について
原因は腸脛靭帯にあり!
腸脛靭帯と呼ばれる靭帯があります。
この腸脛靭帯が走る時に膝の骨と摩擦を起こし
その摩擦回数、負担が大きくなると炎症を起こして
腸脛靭帯炎(腸脛靭帯摩擦症候群)という症状が出てきます。
(※別名、ランナー膝、ランナーズニーとも呼ばれます。
【発症しやすいスポーツの例】
バスケットボール、サッカー、トライアスロン、自転車、陸上競技、水泳、スキー、登山…など
腸脛靭帯炎(ランナー膝)の予防とケア
☑ 走る前、走った後のストレッチを怠らない
過度な運動を耐え抜くには柔軟な筋肉や靭帯が必要不可欠です。
運動前、運動後のストレッチを必ず行いましょう。
☑ 過度なアイシングは禁物
一般的に運動後、膝に異常がみられる場合はアイシングを勧められます。
しかし冷やすだけでは、血流が悪くなり筋肉の硬直が悪化します。
結果、走るときの膝の痛みがなかなか改善しないケースが多いので
アイシングだけでなく、自宅での入浴を怠らないように注意してください。
☑ 痛みを隠さず、まずは診察
腸脛靭帯炎(ランナー膝)は初期症状や軽度な状態であれば
正しい走り方やケアを行えば、解消できる事も多数あります。
しかし、「まだ軽い」「まだ動ける」と軽んじてどんどん症状が悪化し
靭帯の炎症が治まりにくくなります。
少しでも、走るとき(ランニング時)に膝に痛みを感じた場合は
専門家による診断とケアを行ってください。
ジャンプ時の靭帯について
原因は膝蓋靭帯にあり!
膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動(ジャンプ)などを行う事で
膝蓋骨(膝のお皿)と脛骨を繋ぐ膝蓋靭帯に負担・疲労が大きくかかり
炎症がかかることを、膝蓋靭帯炎といいます。
(※別名、ジャンパー膝、膝蓋腱炎とも呼ばれます。
【発症しやすいスポーツの例】
バスケットボール、ハンドボール、バレーボール…などのジャンプを繰り返す運動
膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)の予防とケア
☑ ジャンプの着地を意識しよう
ジャンプすることによっ膝が痛む方は、身体の重心の負担が
すべて膝に集約されている可能性がとても高いです。
ジャンプから着地する瞬間の体について、
お尻をヒップさせ、つま先の重心を”かかと”に置く事を意識してください。
☑ 運動後のクールダウンが重要!
激しい運動によってジャンプを繰り返される膝蓋靭帯は
乳酸がたまり筋肉が疲労しきった状態です。
運動後にすぐに体を休めると乳酸は、
お尻、膝関節部分にたまりやすくなるので
ストレッチやマッサージが面倒な場合でも最低五分は歩行続けてください。
☑ アイシング効果の仕方に注意
冷感スプレーやシップは患部の炎症を抑える働きは
ありますが、アイシングとしての効果は医学的にもないと言われています。
アイシングとは、痛みのある患部(膝蓋靭帯)に直接
冷水や氷を使い冷やしてください。
●まとめ
激しい運動によるランニング、ジャンプによる
膝の痛みにはちゃんと原因が明確になっています。
そして膝靭帯に対してのケアの仕方が間違っていたり
そもそもケアを怠っている場合があります。
膝の痛みで靭帯に異常がありそうな場合は先に
専門の病院での診察を受けて下さい。
もし手術しか治す手段がない場合でも
あなたが「手術はちょっとなぁ…」と考えてる時は
膝専門の整体院などで、施術を受けると
症状が改善されるケースも多く見られますので諦めないでくださいね。

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